Webデザインスクールは、バナー制作だけを短期で学ぶ講座、デザインとコーディングを一通り学ぶ講座、転職用ポートフォリオまで伴走する講座など、同じ「Webデザイン」でも到達点が大きく異なります。知名度や割引額だけで選ばず、作りたいもの・受講後の働き方・添削の深さ・残したいポートフォリオから逆算して選びましょう。
5分でできる、デザインスクール選びの6ステップ
無料相談を予約する前に、次の6項目をメモしてください。全部を完璧に決める必要はありませんが、目的が曖昧なままだと「幅広く学べる」「未経験でも案件獲得」といった説明だけで判断しやすくなります。
そもそもスクールに通うべき?
配色、レイアウト、FigmaやPhotoshopの基本操作は、書籍や無料動画でも学べます。スクール代は「動画を見る料金」ではなく、学習順序、制作課題、添削、締切、ポートフォリオ、キャリア支援に払うものと考えると判断しやすくなります。
- 作品を作っても、何を直すべきか自分では判断できない
- 転職・副業に出せるポートフォリオを期限内に完成させたい
- 仕事や育児と両立するため、授業・添削のペースが必要
- デザインだけでなくコーディングや案件進行も学びたい
- 興味があるだけで、作りたいものや働き方がまだ決まっていない
- 無料教材で手を動かした経験がほとんどない
- 添削やキャリア支援は不要で、ツール操作だけを知りたい
- 週の学習時間をまだ確保できない
迷う場合は、Figmaでバナーや簡単なLPを1つ作り、HTML/CSSの入門教材を1週間だけ試してください。「制作そのものが合わない」のか、「添削や順序がないと進めにくい」のかを切り分けると、必要な講座が見えます。
「Webデザイン」を5つの仕事に分ける
Webデザインは一つの仕事ではありません。スクールの科目名ではなく、受講後に受けたい仕事の単位まで分けて比較します。
| 仕事・制作物 | 主に必要な力 | 課題で確認したいこと | 注意点 |
|---|---|---|---|
| バナー・SNS画像 | レイアウト、配色、文字組み、Photoshop・Illustrator | 複数サイズ、目的別の訴求、修正対応 | ツール操作だけでは「伝わるデザイン」にならない |
| LPデザイン | 情報設計、セールス構成、Figma、画像制作 | ワイヤーからデザインカンプまで作るか | 見た目だけでなくCV導線やスマホ設計も必要 |
| Webサイト制作 | UI、レスポンシブ、HTML/CSS、公開・運用 | オリジナルサイトを設計し、公開まで行うか | デザイン専攻では実装を扱わない場合がある |
| UI/UXデザイン | ユーザー理解、画面設計、プロトタイプ、検証 | 調査・情報設計・プロトタイプの過程を説明できるか | Web制作コースと必要な学習内容が異なる |
| Web制作・WordPress | コーディング、CMS、Git、保守、顧客対応 | 仕様確認から公開・修正まで経験するか | デザインより実装・開発の比重が高い |
受講後のゴールから必要な支援を逆算する
完成画像だけでなく、課題設定、リサーチ、情報設計、制作意図、改善前後を説明できるポートフォリオが必要です。書類添削、面接対策、求人紹介は別の支援なので分けて確認します。
バナーを作れるだけでは案件は完了しません。ヒアリング、見積り、著作権・素材管理、修正回数、納品形式、請求まで扱うかを確認します。
SNS画像や資料、LPの改善が目的なら、Webサイト全体のコーディングは優先度が下がる場合があります。会社の制作環境と同じFigma・Adobe・Canva等を使えるかも重要です。
録画の有無だけでなく、授業振替、添削期限、休会、延長、子どもの体調不良時の扱いを確認します。Fammのシッター支援や、デジLIGの主婦・ママクラスのように対象を明確にした講座もあります。
育休中は学習・復職準備と、報酬を得る就労を分けて考えましょう。育児休業中の就労は日数・時間や賃金によって育児休業給付へ影響する場合があります。個別の扱いは勤務先とハローワークへ確認してください。厚生労働省:育児休業中の就労について
失敗しないための9つの比較軸
バナー、LP、Webサイト、UI、コーディング、WordPressは別の技能です。科目数ではなく、必要な制作物まで到達するかを確認します。
確認:制作物の種類・必須課題・到達見本注意:「Webデザイン全般」の一言で範囲が分からない
質問無制限でも、作品添削が無制限とは限りません。誰が、何回、文章・口頭・画面共有のどの方法でレビューするかを見ます。
確認:講師経歴・添削対象・回数・返信目安注意:正誤質問には答えるがデザインレビューは対象外
テンプレートを埋めるだけか、オリジナル課題を設計して公開まで進むかで価値が変わります。制作意図や改善過程を説明できる構成が重要です。
確認:作品数・オリジナル比率・公開可否・卒業後の修正注意:教材と同じ見本作品だけを掲載
操作練習、模写、架空案件、自由制作、実案件は別物です。「実践的」という言葉ではなく、誰の要件で何を納品するかを確認します。
確認:課題の依頼文・修正回数・納品物・公開条件注意:「案件保証」だが内容・単価・審査条件が不明
同じ教材でも8週間なら週40時間、32週間なら週10時間というように負荷は変わります。動画視聴だけでなく課題制作の時間を含めます。
確認:週の標準時間・ライブ日時・添削期限・振替注意:受講期間はあるが必要学習時間が案内されない
補助やキャンペーンを使えない場合の税込通常価格を起点にします。入学金、PC、Adobe等のソフト、教材、延長、分割手数料も足します。
確認:一括総額・別途費用・分割総額・返金条件注意:月額や補助適用後の負担額だけを大きく表示
キャリア相談、書類添削、面接、求人紹介、営業文添削、案件紹介は別サービスです。「支援あり」でまとめず、提供物と期限を確認します。
確認:対象者・利用期限・紹介件数・保証条件注意:相談はできるが求人・案件の紹介はない
オンライン完結でもライブ参加や短い課題期限が多い場合があります。子どもの体調不良や繁忙期にどう取り戻せるかまで見ます。
確認:録画・振替・休会・延長・質問受付時間注意:欠席時の対応が申込後まで分からない
料金、受講規約、返金、実績、案件保証の条件を確認します。実績には対象期間、対象者、母数、達成条件が必要です。
確認:規約・実績の定義・料金更新日・運営会社注意:「満足度」「転職率」の調査条件がない
図解:「ポートフォリオ支援」を5段階で見分ける
「ポートフォリオ制作あり」だけでは、完成度を判断できません。どのレベルまで伴走するかを確認します。
最初から実案件だけを求める必要はありません。基礎→架空課題→自由制作→レビュー→公開の順で積み上がる設計の方が、未経験者は制作意図を説明しやすくなります。
料金は「受講料」ではなく制作環境まで含める
たとえばCodeCampはPhotoshop・Illustrator・Figmaを使い、Adobe製品は自分で契約する案内です。PCの推奨性能も学校ごとに異なります。すでに持っている機材を除き、「受講開始からポートフォリオ公開までに必要な支出」を見積もります。
教育訓練給付やリスキリング支援は、対象講座・受給資格・修了・就業などの条件が制度ごとに異なります。スクールの表示だけで確定と考えず、対象講座名と手続きを確認してください。厚生労働省:教育訓練給付金の手続き
掲載サービスを「向いている学び方」で整理
総合順位ではなく、受講目的と学習形式から見てください。料金・募集状況・支援条件は変わるため、各詳細ページに公式出典と確認内容を掲載しています。
育児と両立しながら短期で入口を作りたい
女性向け環境で幅広いスキルを試したい
デザインとコーディングを一通り学びたい
制作会社基準・Web制作まで深く学びたい
転職支援や通学も重視したい
無料相談でそのまま使える15の質問
- 私の目的なら、受講中にどの制作物を何点作りますか?
- 見本の模写とオリジナル作品は、それぞれ何点ですか?
- 作品添削は誰が、何回、どの方法で行いますか?
- 修了後もポートフォリオを修正・公開できますか?
- 課題で使う写真・フォントの権利は公開用途に使えますか?
- デザインとコーディングの学習時間の比率はどのくらいですか?
- 1週間の動画・授業・課題時間を分けて教えてください。
- ライブ授業を欠席した場合の振替・録画・質問方法は?
- 休会・延長・途中解約・返金の条件は?
- 受講料以外にPC・ソフト・教材・素材代はいくら必要ですか?
- 分割払いの手数料を含む支払総額はいくらですか?
- 補助制度を利用できなかった場合の通常総額はいくらですか?
- 転職支援に求人紹介は含まれますか?利用期限はありますか?
- 案件紹介・保証の仕事内容、単価、件数、審査条件は?
- 同じ目的の修了生作品と、その制作過程を見せてもらえますか?
こんな表示・説明は一度立ち止まる
最後は100点満点で候補を比較する
広告の印象ではなく、自分の目的に必要な条件へ重みをつけます。迷ったら、次の配点で2〜3校を同じ表にしてください。
| 評価項目 | 配点 | 5点の状態 |
|---|---|---|
| 目的・制作物との一致 | 25点 | 作りたい制作物と必須課題が一致 |
| 添削・講師 | 20点 | 講師と回数、改善方法が具体的 |
| ポートフォリオ | 20点 | オリジナル作品を公開・説明できる |
| 時間・両立 | 15点 | 現実の週時間で欠席時も継続可能 |
| 通常総額 | 10点 | 別途費用を含め予算内 |
| 就職・副業支援 | 10点 | 必要な支援の内容と期限が明確 |
よくある質問
未経験でもWebデザイナーになれますか?
未経験から学習を始めることはできます。ただし、スクール修了だけで就職や案件獲得が保証されるわけではありません。制作物、改善過程、説明力、応募・営業活動まで含めて準備します。
デザインとコーディングは両方学ぶべきですか?
目標によります。バナーやUIデザインが中心ならコーディングの優先度は下がります。小規模サイト制作やWordPress案件を受けたい場合はHTML/CSS、レスポンシブ、公開・保守まで必要です。
短期コースと長期コースはどちらがよいですか?
教材が同じなら、短期ほど週の学習負荷が高くなります。期間ではなく、必要学習時間を生活に当てはめて選びます。制作物を増やしたい転職目的では、添削期間の長さも重要です。
育児中はライブ授業と録画講座のどちらが向いていますか?
固定時間を確保できるならライブ授業は締切と交流がメリットです。予定が変わりやすい場合は録画、振替、添削期限、休会制度を重視します。シッター支援があっても、課題制作の時間は別に必要です。
ポートフォリオは何作品あれば十分ですか?
作品数だけで一律には決まりません。応募職種に合う制作物があり、課題、対象者、制作意図、担当範囲、改善過程を説明できることが重要です。相談時は修了生の実例を確認してください。
資格は必要ですか?
Webデザイナーに必須の国家資格はありません。資格学習が基礎の整理に役立つ場合はありますが、転職・副業では制作物と実務に近い説明力を優先します。